時空を超えて。

そう言うと男の人は自分の部屋へと戻っていった。


真紀「だ、大丈夫ですか...?」

さっきまで殴られていた男の人の方へと近寄る


「う...うー...」

どうやら痛みで話せないみたい

真紀「かわいそう....」


少し男の人の頬を触る


「....そ...」



「そ....う....ま...」


真紀「そうま?」

そうまってなんだろう。

何かの物のこと?

「そうまりく...蒼馬陸...あいつ....が全てを操っている....」


(バタンッ)

真紀「え?」

男の人はそのまま目を閉じ倒れた

真紀「ちょ、ちょっと!大丈夫ですか?!」

返事がない....

殺されたんだ。あの人たちに。



早く逃げなきゃっ!!


私は無我夢中で走った


(そ...う...ま...蒼馬陸....)


その人に会えば何かわかるの?





真紀「でも、これからどうしよう」


行く当てもない


私は近くにあった階段に座った


太陽はまだ登っている。

行こうとすれば行けるんだけど....


雪「どうされはったんどすか?」

真紀「へ?」


見上げると目の前には綺麗な女の人が居た。

サラサラの黒髪を舞妓さんのように上で結ってある

私はと言うと...上にポニーテールをしているだけ

刀も腰に差してるしこれじゃ男の子に見られても変じゃない。


雪「具合でも悪いんどすか?」



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