春風にのせて伝えたい...

パーティー会場

キルシュside

馬車に揺られながら
ヒエムスまで向かっていた
窓の外は雪と桜が舞っている幻想的な景色
ちょうどエアルとヒエムスの境目なのだろうそんな景色を見ながらキルシュは呟いた

キルシュ:ハァ....ステキな景色
冬は寒い印象しか持っていなかったけれど
綺麗なところなのね....

チェアス:そうですね....
お嬢様もう少し窓から離れてください....
凍えてしまわれます....

キルシュ:あ....ごめんなさい....嬉しくて

チェアス:お気持ちはわかりますが
私達には危険も伴っているのですよ....
冬の世界は春の世界とは反対に
とても寒いのです....
油断をすれば心まで凍ってしまいます
このことをお忘れなく....

キルシュ:はい....ここは美しいけれど....
どこか寂し気な空気が漂っていますね....
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