Carnation の 花 言 葉...
永瀬君が森久保君達を追い払って、話をすることにした。

中学の引退試合以来だから、懐かしく感じた。

「それで、なんで強豪校行かなかったの?」

さっき、森久保君達に邪魔されたから聞けなかったし、興味あるし...

「1つ目はー、西中の奴らとまたサッカーしたいし、直也と勝負したいから。」

「でもさ、五十嵐君と勝負したいなら、別々の学校がよくない?」

普通に考えたら、そうじゃないかな?

永瀬君も五十嵐君も上手だし...

「馬鹿か(笑)直也も俺も選抜だぜ?だから直也と俺、どっちが上手いか勝負つけんだよ。」

永瀬君も五十嵐君もみんなも目標もってるんだね...

私もサッカーしたいし、みんなと勝負したいよ。

「真優、もう一つあんだけどー。知りたい?」

永瀬君はわざと耳元で囁いた。

もう...。私、耳弱いのに。

「うん、知りたいよ!」

「じゃあさ、苗字じゃなくて、名前で呼んで?」

な、名前...。慣れないんだよね。

名前呼び。

「れ、蓮二...君?」

自分でも分かるぐらい顔を真っ赤にした。

恥ずかしすぎて、体が熱い。

「んー。可愛いけど君付けがなぁー。もう、一回。」

「蓮二...キャッ!!」

いきなり、蓮二が抱き締めてくるから焦る。

なんか、胸がキュッってして、痛い...。

「もう一つは、お前といっしょがいいからだよ。」

抱き締めたまま、耳元で囁いてくるから。

恥ずかしくてたまらない。

「蓮二、離して...?」

「もっかい、呼んで?」

「蓮二?」

「もっかい。」

「蓮二。」

「あと、5回...」

「んー。蓮二、蓮二、蓮二、蓮二、蓮二...」

蓮二って、こんなに大きかったっけ?

前は、私と5cmぐらいしか変わんなかったのに今では15cmぐらい違うよ。

蓮二は、最後にギュッーってして離した。

「真優、これからは本気でいくから。直也達にも渡さない。」

「...?五十嵐君に負けないでね!!」

「...あぁ。」

蓮二は、溜め息をついて呆れてた。

私、なんかした?

でも、なんだろ...胸がキュッってして寂しい感じ。



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