Snow-White




バシャバシャッと海に入ってきたのは、




「朔斗…」




「由樹…?」




初めて朔斗に涙を見せた。




涙が伝ってることさえ、気付かなかった。




「俺…っ、最低だ…真白ちゃんのこと傷付けた…」




「真白ちゃんは…?」




その問いに、ただ首を左右に振った。




「探すぞ!!」




引っ張る朔斗。




けど、動けない俺。




そんな俺に、




「真白ちゃんは今もっと辛いんだぞ!?お前が支えなくて誰が支えるんだよ!いつまでも優斗さんに囚われてるんじゃねーよ!!」




と言った。




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