カッコイイオトコ
「ハルカ……」

昨日はあんなに反対してたのに……。

ハルヒコくんがいい人だって分かってくれたのかな?

それとも、落ち込んでる私がかわいそうに見えたのかな?

どちらにせよ、私を励ましてくれたんだね。

唐揚げを口に入れてむぐむぐしているホッペが輝いて見えるよ……。

「ありがとう、ハルカ…。私、頑張ってみるよ」

そう言うと、ハルカは微笑んでくれた。

「じゃあ、まずはお弁当リベンジでもしてみたら? ちょっと練習すれば上手く出来るわよ。弟をダシにして、またピクニックに行って一緒に遊びたいわ~とか、誘ってみたら?」

「うん!」

ちょっとヘコんでいた気持ちがみるみる浮上してくる。

私だって、頑張れば素敵なお弁当が作れるよね?

帰ったらママに教えてもらって、今度はちゃんと1人で作れるようにしなくちゃ。

そうしたら、もう一度ハルヒコくんに連絡して……

連絡、して……?

アレ?

「は、ハルカ……」

私は、ある重大な事実に気がついた。
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