生徒だけど寮母やります!⁑




「えええええ!?」



その日の午後


男子寮Bに咲夜の叫び声が響いた


「この学校、生徒会なんてあったのかよ!?」

「でしょ!びっくりでしょ!」

「全然知らなかったな」


私は咲夜と驚きを共有しながら

夕飯のオムライスをパクパクと食べていた


「でもなんで生徒会に追われてたんだ?」

咲夜の疑問に、ライも頷きながら口を開く

「俺もお前が走ってるところを今日何度か見た」

「じゃあ助けて欲しかったな......。景ちゃんには話したんだけど、生徒会から、生徒会に入らないかっていう熱烈な勧誘を受けててね」


思い出したくないことを口にするように結斗が言うと、咲夜や爽馬は食べる手を止めた

「な、なるほど〜、すげぇなお前」

「頑張って」


爽馬は淡々と言ったが、結斗は苦笑いして首を振る

「いや、俺はやりたくないんだよ?生徒会役員なんて。皆だったらやりたい?」

「まぁ、やりたくねぇな」

「絶対やらねぇ」

「死んでもやらない」

「......み、皆......」


こういう時に息が合うとは、なんて残念な人たちなんだ

私は苦笑いしながら結斗の方を向いた


「なにも解決方法はなさそうだね。とりあえず時間が解決するのを待つしかなさそうって言うか」


私の言葉に3人も頷くと

結斗は

「だよねぇ......」


と呟いた

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