生徒だけど寮母やります!⁑

景はびっくりしすぎて声が出なかった

迷惑って......私が何をしたと......


「......なんでですか......?誰かに迷惑を掛けたことはありません」


「君は無い。しかし君について騒いでいる女子たちが、他の生徒に迷惑を掛けたことがあるようだ」


「............そう......ですか」


景はもう何も言えず立ちすくむしかなかった


結局、決まったことは決まったこと。


これは相談ではない


私が寮母を辞めるという決定事項を、言い渡されただけだったのだ


やっぱり、私はただの


子供......


涙を押し殺して
もう景は何も言わなかった



「校長、景の後任は誰がやりましょうか」

パパが数歩前に出て、校長に尋ねる


そんなこと......もうどうでもいい......


「うむ、そうだな。魔術妖術の知識が有る学校の関係者しか雇えないのがやっかいなのだった」

「そうですね」


だったら私を使ってよ......


とも言えず、景は父親と対象的に数歩下がった


皆に......言わなくちゃ......

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