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始まり


春。


桜の花びらが舞う土手の上で、俺はあいつを見つけた。
パジャマ姿に、朧気な足取りで歩く姿は、とても儚い。


首に掛けている十字架のペンダントを、しっかりと握り、俺はしっかりと足を踏み出した。



あいつを助ける為にー…
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