特別なお客さん。〜あなたとの距離〜
恥ずかしくて、顔を見れない。


「1点で108円でございます。」


久しぶり。

なんだか嬉しくて。

だけど心配で。


「では、110円お預かり致します。」


かっこよくて、、、こんな店員さんなら他にもファンがいてもおかしくない。


って、よくよく考えたら彼女は!?

いないのかな?いや、いそう。
でもいてほしくない!!


「2円のお返しでございます。」
その声で我に帰る。
何心の中で考えてんの!私。

お釣りをもらうときにふと触れる手。
綺麗な長い指。
私の小さな手がより子供っぽく見える。

「ありがとうございました。」

「ありがとうございます。」

恥ずかしくても、これだけは。

ペコッと軽くお辞儀をしてレジを出る。


お店を出てもまだニヤける私。


また…来てくれるといいな。



元気な私、復活!です!!


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