calling

時間より早く着いた私は
俊輔さんと出逢った公園で

出逢った場所に居るようにした｡

あの日､私は会社のこと…
俊輔さんは恋人のことを考えて
それぞれ出ない答えを探して

同じ空間に居た｡

居なきゃ困るよと言われた言葉は
もしかしたら､俊輔さんは､
恋人にとっての自身だと重ねて
思って言った言葉だったのかな

などと考えて…また空を観た｡

太陽は夏より優しい｡
風は冬より優しい｡

その少しの優しさが心地いい｡

日向ぼっこ｡

植物の光合成も
きっとうまくいってるよね｡

ｺﾝｸﾘｰﾄに囲まれた公園でも
緑が優しく包んでくれた｡

俊輔さんに､逢いたい｡

喉が渇いてしまったから
持ってきたｺｰﾋｰを少し飲んだ｡