calling
「でも…俊輔さんも
…私にキスしましたよ?

…それと一緒だったのかも…。」

ポツリと出た私の声を聞いて
私の存在を思い出したように
私の方をやっと…
観てくれた気がした。

「一緒って…?」

ドキリと胸が痛くなって、思わず
大判のストールをぎゅっと握った。

「あ…、えっと…。」

私は言葉を選びながら話した。

「大人の対応…みたいな感じで
私にキスをしたん…でしょ?

自分が弱っている時に
自分に好意を寄せてくる私に…
…なんとなく…、その…。」

自分で言ってて
胸が痛くなる言葉だった。

心のどこかではずっと知ってて
声にできなかった。

俊輔さんは恋人が好きなのに
私にふとキスをしてくれた理由が
これ以外には無いと思っていた。
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