僕らのはなし。①
翌日…家族が順番に起きていく気配で目が覚めた。
もう私と伊崎以外の3人は起きていて、伊崎を見てみると普段の偉そうな俺様はなりを潜め、無邪気で可愛かった。
起こすのも可哀想だと思い、ソッと客間から出ると、既に家の食卓にはいつもより豪華な料理が数品並んでいた。
着替えて手伝ってると、暫くして伊崎が起きてきた。
朝は弱いらしく、不機嫌そうな顔をしていた。
「はい。
どうぞ。」
ママが取り分けた料理を伊崎の前に置いた。
「何かいつもより豪華だね。
伊崎さんが来てくれたお蔭かな?
ありがとう。」
ボーッと料理を見つめる伊崎に向かって嬉しそうにマコがそう言った。
「さぁ、遠慮しないで食べてください。」
「…美味い。」
「良かった!!
皆も食べましょ。」
パパの言葉で一口食べてみた伊崎が呟くように言った後、箸を進めていくのを嬉しそうにみて、ママがそう言ったのを合図に私達家族も食べ始めた。
それから、私はピアノのレッスンに向かい、伊崎とパパとマコは男3人で何処かへ出掛けていったみたいだった。
何だかんだ私の家族にも良くしてくれるのが嬉しかった。