僕らのはなし。①
21.雪山のロマンス&別れ。


「キャーッ」
慣れない事をして、ついつい出てしまう悲鳴。

「おい。
脚、もっと曲げろよ。」
スパルタコーチもとい伊崎に脚を軽く蹴られながらそう指示された。



結城先輩に言われて、急に連れてこられたのは何故か隣県のスキー場。

しかも、SJのメンバーに柚瑠も居て、夏休み前に急に連れてかれた旅行のメンバーが勢揃いしていた。

前から計画してたとしか思えないほど、スキー用具に旅行に必要な着替えとかも用意されてて、段取りの良さに驚いた。


そして現在、伊崎のスパルタ指導のもと、スキー練習に励んでる。

柚瑠は家族と来た事が何回かあるらしく、指導要らずで四宮さんと神崎さんと3人で中級コースに行ってしまった。

私をここに連れてきた結城先輩はというと、ホテルで読書。

何で来たのか謎だけど、先輩らしいといえばらしい。


「ほら、ボーッとすんな。」
「うっ、分かってる。」
「ほら、持っててやるから。」
ストックというらしいスキーの時に使う杖のような棒を持って引いてくれた。

それから何回か転んだけど、少しだけ伊崎のお蔭で上達した。



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