僕らのはなし。①
ー湊sideー
「花…伊崎と何があったの?
そして、貴女は誰??」
「ちょっと待っててよ。
来たら全部話すから。」
そう言って、花は口を閉ざした。
それから暫く伊崎を待つ事になったけど、内心私は来ない事を願ってた。
だってこの男達に、痛め付けられるのが分かってるから。
そんなの見たくないから。
「星野!」
そう私の名前を呼びながら、ラウンジに駆け込んできた。
花と男達が私を隠すように前に立つ。
「お前…何者だ?」
「やっぱり覚えてないよね。
言われた方はずっと消えないのに、言った方は覚えてない。」
「花、何言われたの?」
「湊もチラッと見たでしょ?
私の部屋で手に取った、桜ノ宮幼稚舎のアルバム。
私もコイツらと同じで通ってた。
同じクラスでコイツが好きだった。
だけど、コイツは私に何言ったと思う?
ブスブスドブス。
俺の前から消え失せろ。って。
酷いよねぇ。
私が渡したバレンタインのチョコを踏んづけて。
ずっと忘れた事なかった。
ずっとあんたに復讐する為に機会を待ってたの。
やりな!!
分かってると思うけど、一回でも手を出したら、この子傷つけるから。」
さっきまで笑顔で自虐的に話してたのに、最後は私の喉元にナイフを突きつけながらそう言ってきた。
男達に囲まれて、暴行されまくってるのに一切手を出さない伊崎。
「ちょっ、やめてよ!
何で伊崎もやり返さないの!?
私に構わずやり返してよ!!
こんな事されて、黙ってるあんたじゃないでしょ??」
「黙りな!
勝手に喋ったら切るよ‼」
そう言って、より強く押し当てられる。
いくら男達にやられても、何度も立ち上がってただやられてる。
「花!
やめさせてよ!!
このままじゃ死んじゃう!!」
「コイツ、人間じゃないんじゃねぇか?」
「ゾンビかよ。」
「気持ち悪い。」
殴って蹴ってしてる男達の方が、伊崎を恐れ始めた。