僕らのはなし。①
9.彼の帰国…変わったあの人。

「時雨?」
「マジかよ?」
「お帰り。」
3人とも吃驚したり、そう歓迎したりしていた。

私はただ、呆然と彼を見つめるしか出来かった。



「えっ、ホントなの?」
放課後、バイト中に早速今日の事を柚瑠に報告した。

「うん。」
「まだ送り出して、2ヶ月経ってないよね?」
「うん。
やっぱり早いよね。」
「うん。
ちょっとね。
おめでとうって言うべきなのかな?」
「言わなくて良い。
何か変なの。
感じも前と何処か違ってて。
向こうで何かあったのかな??」
「うん。
確かにそうかもね。
まだ好きなの?」
「分からない。
けど、心配ではあるの。
何も出来ないけど。」
「そっかぁ。」
そう話してると、携帯の着信音がした。

「すいません。」
いくら何でもバイト中に携帯の音を消し忘れるなんて、常識がないにも程がある。

だから、マスターに謝って、隅の方で電話に出た。


「もしもし?マコ??」
「姉ちゃん!
大変なんだ!!」
出て早々にマコのそんな慌てたような言葉が聞こえてきた。



マコがバイト中に電話してくるなんて珍しいので、何かホントに大変な事があったんじゃないかと思って電話を切って、マスターに事情を話し、柚瑠に後を任せると家に急いで帰った。





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