ドS王子と天然姫
姫の行方 〜渚side〜
『キャー渚くんよ!』
『こっち見たぁー♡』
はぁ…朝からうっせー。
ってか、誰もお前らのことなんか見てねぇし。
俺は坂本渚。ぞくに言うイケメンってやつ
そのせいで朝から知らねぇ化粧の濃い女やケバいギャルが寄ってくる。
俺はお前らの名前すら知らねぇって言うのに。本当ダルい。
しかも、この高校洛涼高校はやっかいな入学行事がある。
その名も《王子と姫》
これはトップ入学した男子、もしくは女子が姫または王子を決めてこれからの学校行事を一緒に行うってやつ。
こんな、めんどくせぇ行事やりたくなかったのに、俺はなんとトップ入学してしまった…。
ほんとついてねぇわ。
「渚おっはよー」
うわっ、来たついに来やがった。
こいつの名前は篠原涼輝。
俺の一番のダチ、でもハイテンションすぎてうっとおしいやつ、根は良いんだけどな
まぁ、とりあえずシカトしよう。
「おぃ、渚聞いてんのか?俺に挨拶もないなんてひどいやつだなお前」

「朝からうるさい、なんでお前に挨拶すしなきゃなんねぇんだよ」

「渚くんひどぉーい(泣)俺泣くぞ泣いちゃうぞ!いいのか?渚くんひどいって思われちゃってもいいのか?」

「別にかまわねぇけど」

「え、渚ちょっ、ちょっと待って。俺寂しいじゃん」
こいつ、ほんと見てて飽きねぇわ。
見ての通り俺はドSだ。
ま、とりあえずこいつおいて体育館行くか
「あ、おい渚置いてくなよ」
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