トモヒーとアイツの何日間(3)
第三武会
結局、百聞は一見にしかずと言うことで第三武会に会いに行く事にした。

どうも海老名市内に住んでいるらしいのだが。
『第三武会』と漢字で書くので少し警戒した。
もしかしたらそっち系の人かもしれないし・・。
はたまた筋肉質な武闘家集団かもしれない。

てか・・
「歩いていくのー!?」
模型屋が厚木駅付近にあったのだが、第三武会はそこから更に南下したマンションにあるらしい。
もう一駅分は歩いた・・空は秋っぽくはなってるとはいえ、まだまだ暑い!
「あと少しだ!!」
ハッシュが緑のツナギの腕を捲りながら言った。
「シュワッとしたいんですけどー!」
俺がのどの乾きを訴えた。
こんな時の炭酸は旨い。


「み、見えてきたぞー!」
ハッシュが指差すと田園地帯の奥にポツンと、一際目立つ8階建てのマンションがあった。

「茶でも貰おうぜ!」
ハッシュがフーフー言いながら言った。
「俺、コーラがいいな。」
俺がふざけて言うと
「そうだった!あそこにはコーラしか無いんだったー!」
と、訳のわからない事を言った。

しかしハッシュは冗談など言っていなかったのだ。
それは俺が第三武会に入って思い知らされる事になる・・。




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