カレとカノジョの関係。





「次どれ乗る!?」



「あれだろ、あれ!
あの水に落ちてるやつ!」



「うわっ楽しそう〜!」





それから夢中になってアトラクションに並んでは乗り、並んでは乗り…





「あー、さすがに疲れたな!」




「確かにー」






思わず小学生か!ってくらいハシャいでしまった。





「俺何か飲み物買ってくるよ」




そして紳士、神谷くんが今日も素敵男子ぶりを遺憾なく発揮。





「あ、じゃぁあたしも行く…「俺が行く」




すると突然、あたしを遮って一誠が神谷くんと肩を組んだ。





「お前は座ってろ!迷子になんなよ」




「はぁ?あたしは子供か!」





バカにしたような笑みを残し、神谷くんと去っていく一誠。





あームカつく。

でも今日はなんか、楽しいな。






「ここに座って待ってよっか」




近くにあったベンチに座って蘭子ちゃんに話しかけると、蘭子ちゃんは心なしか強張った笑みを浮かべて頷いた。





…どうしたんだろう。






< 190 / 313 >

この作品をシェア

pagetop