カレとカノジョの関係。
「次どれ乗る!?」
「あれだろ、あれ!
あの水に落ちてるやつ!」
「うわっ楽しそう〜!」
それから夢中になってアトラクションに並んでは乗り、並んでは乗り…
「あー、さすがに疲れたな!」
「確かにー」
思わず小学生か!ってくらいハシャいでしまった。
「俺何か飲み物買ってくるよ」
そして紳士、神谷くんが今日も素敵男子ぶりを遺憾なく発揮。
「あ、じゃぁあたしも行く…「俺が行く」
すると突然、あたしを遮って一誠が神谷くんと肩を組んだ。
「お前は座ってろ!迷子になんなよ」
「はぁ?あたしは子供か!」
バカにしたような笑みを残し、神谷くんと去っていく一誠。
あームカつく。
でも今日はなんか、楽しいな。
「ここに座って待ってよっか」
近くにあったベンチに座って蘭子ちゃんに話しかけると、蘭子ちゃんは心なしか強張った笑みを浮かべて頷いた。
…どうしたんだろう。