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重い足取りでついていくと、その先の中庭にはたくさんの女の子が待ち構えていた。

「ねぇ、あんた一体どういうつもりなの?彼女ヅラして登下校を見せびらかしちゃって」

「優越感に浸れて楽しいですかぁ?」

来た…!!

何を言ったら、納得してくれるんだろう…

黙ってると、頭から水をかけられる。

「絹香ちゃん、自分が何してるか頭を冷やして考えて~?」

「さすがは水も浸たる…ブスだっけ?」

周りの女子のクスクス笑う声が恐怖にすら感じてしまう。

そういえば友達から人気のある男子には大概親衛隊?的なものがあること、

彼女でもなく独占しようとすると痛い目に合うことを聞いたなーと今更思い出す。

本当、今更だけど…

思いっきり泣いてしまいたいし、理性なんかこの際無視して暴れたい。

でもそれを制御するかのように心臓が警告を出すから、抵抗らしい抵抗もできずにただ黙って下を向くあたし。

「絹!」

救世主… まさか。この声は違う。
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