sEcrEt lovEr
心にぽっかり穴があいたみたい…

「悠耶」が私の中でかなりの割合を占めていたことに気がつくと同時に

どうすることもできない喪失感に襲われる。

「熱はないみたいだけど、それでも体調悪いなら病院に行ってきなさい…」

保健室のベッドで横になっていると、しびれを切らした先生が言った。

別に悪いところなんて、どこもない。

強いて言うなら、心が壊れたことか。

「センセイ、私早退します」

担任は確実に怒るだろうな。

でも今はそんなの問題じゃない。

気がつくと、あの日の図書館に足を進めていた。
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