゚+* ベルガモスレッド *+゚
「俺さ、ちょっとずつだけど人間に

近づいてきてる気がすんだよね。」



「えっ?」


「わかんねーけど、人間の食いもんだって食えたし

傷だって、セイより治るのが遅かった…。




陽くんが……人間に……?


私が望んでたことと…同じことになってきてる…。




「だから。」


そう言ってさっきまでの表情とは一変し、

真剣な顔で私を見つめる。




天井からの月明かりが陽くんを照らし、

少しだけ輝いて見える。



「俺が萌を一生幸せにする。

餌としてじゃなく、一人の女として。」




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