《詩集》反証と感傷

溺愛

『溺愛』


柔らかいほっぺも
まあるい瞳も
小さな手も

みんなみんないとおしい


吐き出す二酸化炭素すら
勿体ないって思えるから

僕はけっこう末期かも


君がこれから外に出て
傷付いてしまったらどうしよう
守れなかったらどうしよう

そんな不安に潰されそうで
ついつい庇護下に置きたくなって


けどね
馬鹿だって良いじゃないか
この感情は割り切れない

これだって愛じゃないか
この限界は何処にもない


君のすべてがいとおしいから
だからやっぱり仕方ない

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