こころの温度差
あれから、
しばらく新井先輩に
何だかあわす顔の
無かった私だったが、

先輩のいつも通りの
自然な振る舞いに
救われていた。


「もうこれで、卒論さえ終われば、
自由の身だ!!」

と兼ねてから念願の、
一人旅の計画に燃えているそうだ。

ユミも彼氏のキャプテンと
うまくいっているみたいだし、
合コンでモテモテの
セイちゃんも楽しそうだし、

あの時の毎日泣き暮らしていた日々が
嘘みたいだった。

 

「ちえちゃん。ごめん。
この年末は帰れそうもないよ。」

「ええよ。ええよ。

美羽も泣いてばっかりで、
せっかく帰ってきても、
ゆっくりでけへんもん。」

義姉がそう言ってる側から、

「ポケモン!ポケモン!」

と大騒ぎしている
甥のりょう太の声が聞こえた。


12月は忙しい。
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