裏方系風俗ガールの鬼胎【一応R15】
プロローグ 「こんな世の中おかしすぎる」


性風俗店。
人々の性を満たす為に存在する店である。

私は昭和時代を全然知らないので詳しくはわからないけれど、戦争が終わり日本で金が回りだしたころの性事情は普通に節操を守り世間の”裏”として影潜めながらも繁栄していったらしい。


でもどうして……どうしてこうなった!?

今現在も性風俗店はある。
あるどころか凄まじく繁栄している!!
しかもあまりにも性に大らかすぎる。

なんで売女行為が政府で公認されてるの?なんで教育機関である学校でも裏若き乙女の売春が公認されてるの?おかしくない?

そんな世間のせいか世の女子高生達の中でも性に関して軽く考える人間で溢れかえっていた。

「性行為するだけでお金もらえるなんて最高じゃね?」

「うち将来ソープで働きたいな〜」

「ママにおっパブよりもセクキャバのほうがむいてるよって言われた」

「当たり前じゃん!あんた胸そんな大きくないし!」

「そーいえば昨日寺尾(男子校)の男子とエッチしちゃった」

「まじでー!?今週で何人目よ?」


そんな頭と股が緩そうな会話が教室で交わされている。

「ね、昨日いつものオジ様にディルトもらっちゃった」

「いいねそのデザイン!イボイボが気持ち良さそうー」


性に疎そうな地味系女子ですらこんな会話をしている。

オカシイ、こんなのオカシイよ。

いくら女子高とはいえ、さすがに節操なさすぎるよ。なんでそんな皆クソビッチなの?性の英才教育でもうけたの?


私の通う私立 松ヶ岡女学園は偏差値、知名度、校則の厳しさ、制服の可愛さ全てが平均的な女子高である。性の緩さはナンバーワンかと思いきや全国の学校の生徒も同じような感じなのでこれもまた平均的と言えるだろう。

吹奏楽部とソフトボール部が少し強いらしいけど、バドミントン部の私には関係のない話。

股の緩さは他の生徒と変わらないけど、私はバドミントン部のメンバーが大好きだ。

この学校で普通に過ごし、たまに数学で赤点取りながらもバドミントン部と行事に燃え……そしてあわよくば近所にある男子校の寺尾高校の生徒と熱く健全なお付き合いできたら、なんて考えてた。



でも、とある日の校内朝会での校長の発表で……私の健全な日常は……大きく崩れ去っていったのだ。
< 1 / 1 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop