えりな ＥＮＤ．

「百合と別れたのは一年前 俺がこっちに出てきてから半年間は遠恋してたんだ」



「でも その人とは長く付き合ってたんですよね？なのに 遠距離になったらたった半年でダメになったんですか？」



「うーん まぁね。
俺が仕事でこっちに来たはいいけど まだもう少し仕事を安定させたくて 結婚の予定も立てなかったのがダメだったのかな
別れの理由は 百合がお見合いして結婚が決まったからなんだ」



そう 悲しそうにでもなく 辛そうにでもなく だからと言ってふっ切れたようでもなく笑った龍さん



あたしは 対して気の利く台詞も思い付かず



「そんな…」



「あ〜 そんな顔しないでよ えりなちゃん」



「ごめんなさいっ でも なんて言っていいか…」



「いいよ。もう一年前の話しだしね。きっと百合とはこうゆう運命だったんだよ」



「運命？」



「ロマンティックな言い方したかな？
ま、それも言い訳なんだけどね」



そう言い 龍さんは もともと綺麗な顔で綺麗に笑った



あたしは その笑顔を見て本当は辛い思いや日を過ごしてきたのだろうと心配になった。



「あたしで良ければ いつでも一緒にいますから」



咄嗟に言っていた



「ははっ ありがとうえりなちゃん。
じゃ またこうしてデートでもしてもらおうかな」



龍さんが笑顔であたしにそう言うのを見てあたしの胸は どうしたのか喜んでいる。



あたしは振られた自分と重ねて同情してるのだろうか


失礼だとおもうが 頼りになれて嬉しいとゆうのはある



あたしが一緒にいる事で 傷が癒えるなら…。