恋愛の神様



熱く滾ったモノでワタクシの全てを溶かしてほしい―――



切なる願いに覆いかぶさっていた身体が起こされました。


「それじゃ、チィちゃん身体イタイか…おいで。」


そう言って草賀さんはワタクシをひょいっと抱えて座った自分を跨がせました。

ワタクシは大いにウロタエマシタ。


「こ、この態勢は…………キライですぅっ!」

「あそ?俺はスキだぜ?なんせ、色々見えるし。」

「だから嫌なんですっ!!」


このイジメッコーッ!


「ホラ、俺は椅子じゃねーての。ンなところで寛いでないで動け。」

「や、んっ!」


身体の奥で草賀さんの存在を改めて感じ、ワタクシの身体は無意識に快楽を求めて揺らぎました。


「イイ眺め。」


自ら踊るワタクシを草賀さんはさも楽しそうに下から眺めています。

掌でやわやわと撫でるのは―――腰回り。


ぅぅっ…!!

だからこの態勢、嫌なんです!

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