6人の恋物語

RYOKO

「まーさお!」
「涼子ー」
「来ちゃった!」

冬休みも中盤。
私は彼氏、正男の家に来ていた。

「どうした?」
「逢えなくて・・・、寂しかったの!!」
「そんなの俺も!」

付き合って2年を迎えようとしていた。
しかし、
1本の電話でそれが・・・

-プルルルル

「出ていい?」
「うん。てか誰?」
「ダチだ・・よ」

ん?何かおかしい。
まさか・・・

「ちょっと見せて!」

私は正男の携帯をとりあげ、ディスプレイを見た。

『咲』

は?

「ちょっと・・・りょ・・・」
「う・・・うわ・・・浮気・・してたの?」
「こ・・これはっ」

-ピ

「もしもし」
『あのー、誰?』
「そっちこそ誰よ!?」
『正男の彼女だけど』
「はぁ?彼女は私だけど・・・!?」
『えぇ?嘘でしょ?』
「嘘じゃないわよ!」
『正男は?正男出してちょうだい!いるんでしょ?』
「いるよ」
『変わって』
「嫌。正男にもう関わらないで!」

そこに・・・

「ちょっと、涼子止めろよ!」
「正男!正男はどっちの見方なの?どっちをとる・・・の???」
「は?今はいいだろ?」
「よく・・・良くないよ!」
「俺は・・・」
「い・・」
「は?」
「もういい!!!!!バカ正男!」
「ちょっと待てよ」
「もう・・・別れよ。もう無理だよ」
「は?ちょっと・・・・」
「もう無理!浮気者!!!!」

こうして私たちの付き合いは終わった。
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