Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪
「いい女ね。
今泉のいい女の定義は知らないけど。
日本でいい女は憧れの対象にはなるけど、恋愛対象からは外れるんだよね」
怜士は麗華が言わんとするところと、何のストレスを溜めているのかわかった。
高等部の時も自分の価値を、外見や異性からの人気で見ていた気があった。
怜士が無言なままなのに、麗華は自分が情けないことを語っているのに気が付いた。
目の前に座っている男は、今やあらゆることに何の不自由もないのだ。
ことに自分が落ち込んでいることについては、特に。
つくづくと自分がバカだと思った。
死んだと思っていたこの男を想い続けて、他の男に目を向けなかったなんて。
高等部の時も、今も、この男に女は星の数ほどいるのに。
もっと真剣に踏ん切りをつけるべきだった。
死んだと思ったから、余計に美しき思い出にして浸ってしまっていた。