Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪


「うわあっ。
 僕、日本に行きたかったんです。
 シブヤのスクランブルと、アキハバラ」
「オタクが」


ケビンが小声で言った悪口を、ニコラスは聞き漏らさなかった。


「今、とってもこれがクールなんですから。
 ケビンみたいな運動オタクなんて、今は流行りませんよ」
「ほお」
「二人ともどっちどっちだね」


フレッドが冷静に刺して、怜士の方を向いた。


「で、ところで日本には何をしに?」
「ホテルと不動産」


そっけなく答えて怜士はマウスを動かす。


「そのためだけに?」


フレッドの不審な言葉にケビンとニコラスの視線も向く。
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