Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪
「ここは、あなたがもうちょっとレベルアップするしかないね」
にっこりと笑った。
悪魔の笑いだ。
レベルアップって?と安易には聞かないほうがいい予感がして、ぐっとくちびるを結んだ。
話が通じていない、というか、あっさりと全て流されたような気がする。
しかも車が宮内家の門の前に着くと、自分まで降りてきた。
「遅くなったから、ご両親にお詫びしていく」
「いや、やめて。
話が面倒くさくなるから、やだ」
「ご両親の心象が悪くなるのが嫌なんだけど。
プロポーズまでしているし」
「言っておくから。
ちゃんと言っておきますからー」
麗華はびしりと車の中を指差した。
戻れ、ということか。
まるでハウス!だ。
犬扱いか。
むっとした怜士は麗華の腕をつかむと、そのまま伸ばされた麗華の指でインターホンを押した。