Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪
「わー、違う違う、しっかり覚えていた。
心配してたから」
焼肉の夜に言われた“繰り返し刻む”を思い出して、速攻で否定する。
「そう?
心配してくれてありがとう。
じゃあ、お休み」
やや皮肉っぽく言って電話が切れた。
麗華はベッドに倒れこむ。
ああ、あせった。
でもそうか、トラブル続きの上、出張だったのか。
上掛けをひっぱりあげる。
怜士の声を聞いて体の力が抜けた気がする。
眠気が襲ってきた。
昨晩も眠りが浅くて、寝不足気味だったし。
明後日は何食べさせてくれるのかなあ。
まどろみながら麗華は、怜士の餌付け計画が順調とも気付かず、眠りに落ちていった。