Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪
「麗華も小学校の先生になって、子ども達に役立ちたいって言ってたよね」
「ああ、うん」
「どうしてるの?」
「小学校の先生になったんだけど、3月に辞めたんだ。
今は母の手伝いをしている」
言って、自分は夢を捨ててしまった気になってきた。
私は何をしているんだろう。
「そっかー、麗華のおうちは大変だもね」
「大変、かな」
「あ、そうじゃなくて。
名家だから色々とあるんだろうなって。
自分の目指したいことばかりやってられないんだろうなって」
いや、そうじゃないんだけど。
うまく言えなくて麗華は口をつぐんだ。
玲奈はキラキラしていた。
好きな道を突き進み、実行できている充実感の輝き。