Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪
「初めまして。
ニコラス・ホーマーと言います」
にっこりスマイル。
「宮内麗華です」
麗華もにっこりと笑い返した。
「僕、お会いしたかったので、嬉しいです」
「ありがとう」
「あのボスが、くどくために東京の赴任をお願いしたので、どんな女性かと思っていました」
なんだか引っかかるポイントがいくつかある。
「“あの”って?」
ニコラスはしまったと思ったらしい。
はっきりと顔に出る。
「まあ、なんとなくわかるからいいけど」
なんとなくじゃなかった。
麗華が無言になってしまったのに、ニコラスが困ってあたふたしている。
麗華はその様子に、気持ちにカツを入れた。