Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪
「ボスに直接、聞いて」
麗華はにっこりと笑っておいた。
それができれば・・などと、ニコラスはぶつぶつと呟く。
これ以上、怜士のことに触れるのは危険な気がして、麗華はニコラスの観光の話をすることにした。
「今度はどこを観光しに行くの?」
「とげ抜き地蔵です!」
「・・・えらく」
コメントを言いかけたが控えた。
観光の話や、麗華が小学生の時に流行ったアニメの話で盛り上がり、食事は楽しかった。最初の出来事を紛らわしてくれる。
暖簾をくぐって外に出ると、ニコラスがスマホを取り出した。