Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪


「レイカ、携帯のナンバーを教えてください。
 ボスと連絡を取りたい時があるんですが、レイカと会っている時は電源オフにするんですよ~。
 今日だって、それで僕が走ってこなくちゃならなかったんです!」

「いいよ。
 大変だね」

「大変なんです~」

「今日はありがと。
 鱧、楽しみにしていたから。
 一人残されたら、食べないで帰っていたと思う」

「いえいえ。
 僕もボスのレイカに一度お会いしたかったので」

「ちょっと日本語の使い方がおかしい気がする」

「え、本当ですか?」

「うん、まあいいや。
 私、友達のバーに寄って帰るから。
 またね」


麗華は手をひらりと振って歩き出そうとしたら、腕をがしりと掴まれた。


非力に見えるのに、意外と力強い。
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