Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪


欲しい。


そうだ。


欲しいのだ。


高等部の時に思ったのと変わらない。


その後も、他に欲しいものなどなかった。


「あの隣に座っている事務の男」


やや低い不機嫌な声に、麗華は見上げた。


「あれはなに?」
「あれは・・・人間?」
「どういうボケ?」
「だって、そういう答えになるじゃない!
 意味わかんない」
「ああ、そう」


怜士はそっけなく答えると、麗華の額を顎で押さえた。
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