Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪


「痛いんですが?」

「おしおき」

「なんで」

「自分で考えて」

「わけわかりません~」


怜士は一つため息をついた。


「あなた、不用意すぎ。
 あの男、絶対、落とせると思っている」

「はあ?
 絶対ないから。
 どっちかというと嫌われてるし」

「あのね。
 世間の男はあなたの育った環境みたいに上品じゃないし、優しくもない。
 言ったよね。
 食うか食われるか。
 もう少し用心して、垣根を高くしないとダメ」

「そんなツンケンしたら、勘違い女みたいで感じ悪いじゃない。
 仕事、やりづらいし」

「それをうまくやるのが大人の女」


ぐっと黙り込んでいる。
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