Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪


怜士は相手にのしかからんばかりにして、キスをしていた。


水音が立ち、舌を絡めあい、くちびるをむさぼる。


怜士の片手が女性のふとももをなぜながら、ドレスの裾をたくしあげると、女性が声をもらした。


ガーターベルトがあらわになる。


彼女は片足を怜士の腰に回した。


彼女が何かをくりかえし呟いている。


これ以上は見ていてはいけない気がして、麗華はくるりと向きをかえた。


逃げるように会場に戻って、人の隙間を早足で抜けていく。


頭の中が真っ白だ。


「麗華」


美和たちを通り過ぎようとしていたようで、腕をつかまれて引き止められた。
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