Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪
「わざわざ今泉は死んだ、という演出をしたということは、過去を知っている我々は邪魔かもしれない」
少し真剣みを帯びた声に、麗華は美和を見上げた。
「あまり目立たないほうがいいな。
下手すると、消される」
「へ?」
「さわらぬ神にたたりなし、さ」
美和は麗華の腰に腕を回すと、更に怜士たちから遠ざかった。
そんな話をしたものだから、翌朝、鳴ったスマホを躊躇なくとって、聞こえてきた声に固まった。
「おはよう」
「おはよう・・」
麗華は慎重に返した。