Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪


目印に開けっ放しにしておいたドアから麗華が入ってくると、立ち上がって椅子を引いた。


「ありがとう」


麗華は礼を言って座ってから、後ろに立っている怜士を見上げた。


「ええと。
ばれたら気分悪いだろうなってわかってるんだけど、彼女の基礎化粧品、借りてもいいかな」
「この家に女は入れないから、そういうの無いけど。
 欲しいの?
 ブランドは?
 細々したのはわからないから、自分で伝えてもらえる?」
「あっと、わざわざ注文してもらうなら、いい」


怜士は携帯をかける手を止めて、斜めに麗華を見下ろして、口の端で笑った。


「探ったの?」
「探った?
 何を?」


怜士の皮肉な様子に麗華は怪訝な顔をする。
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