隣の席のキミへ…
暗闇から出てきたあたしは目を細めた。
きっと総悟も細めただろう。
凄くまぶしかったから。
「お疲れさーん♪2人とも。楽しかった?」
先生がニッコリ笑って言ってきた。
『すっげー楽しかったよ!もう一回回りたいぐらいっ!!』
総悟とハモってしまった。
こんな長い文をハモるのなんてなかなかないだろ……。
そう思いながらも嬉しかった。
「あっ、真似するなよ!!」
「総悟が真似したんじゃん!!」
「はいはい!!もういいから!!お前ら本当に仲良いなぁ」
『誰がこんな奴とっ!!』
ってまたハモってるし…。
「はいはい。あっ、お前らもう離していいんだぞ?」
先生がニヤニヤしながら言ってくる。
「は?何が?」
あたしは少しイラッとして言った。
「手!!」
‥手……………?
手…………。
あ゛ぁぁぁぁぁぁぁ!!
あたしたちは手を握ったままずっといたのだ。
い゛や゛ぁぁ゛ぁぁぁ……………!!!
ありえない…………。