隣の席のキミへ…
最初は出席番号順だったんだけど、すぐにみんなと仲良くなるようにと席替えをした。
勿論あたしの隣には愛しい人。
総悟と居ると運命って本当にあるんだって思ってしまう。
「先生!!教科書忘れたので隣に見せてもらってもいいですか?」
授業中総悟が先生に叫ぶ。
「まったく、しょうがねーな…。見せてもらえ!」
「すみませーん」
そう言って机をガタガタとくっつける総悟。
久しぶりに机をくっつけると、こんなに近かったっけ?と思うほど左半分が麻痺しそうだった。
「まったく。しょうがないなー…」
教科書を机の間に置いた。