一途なあたし。


やっぱり、そうだよね。



いつもならノリで返すし


意味もなくあんなふうに旬の前で

涙を流すことなんて

今までなかったもん。



「いや、別に俺は謝って欲しいわけじゃなくて。お前が心配なだけ」



....やめてよ、旬。


そんなに優しい言葉をかけられたら


もっと好きになってしまいそうだよ。


「はるの考えてること無理に聞き出そうとしないけどさ」

「うん...」

「まぁ正直俺はエマと何にもねぇし」

「...えっ」


...なんでそういうこというの


うそ...あ、あたしがそれ気にしてるって


まさかばれてたの!?

彼女でもない...ただの幼馴染なのに


そんなこと気にして期限悪くしてって思われたら


え....うそだ。



「あっあたしは別にエマちゃんなんか気にしてないよ...?」

「そっ...か、ならいいけどまぁ深読みはすんじゃねーぞ。」

「う、ん」

「んじゃ!また明日な!」


旬は最後にいつものようにいたずらっぽく優しく微笑んで

あたしの髪の毛をくしゃっとすると


ベランダから部屋に戻っていった。


頭に少し余韻が残る...


あぁ、もうあたしってばなんでこんなに


....素直じゃないのよ。


エマちゃんと旬のことばっかり気にしているくせに。



...もうすこし、素直にならないと。





< 21 / 22 >

この作品をシェア

pagetop