予想外の恋愛




「お待たせしました。ちょっと熱いですよ、気をつけてください」

「…さんきゅ」


ベッドに腰掛けた朝田さんは、お粥をレンゲですくってフーフーしながら食べ始めた。


「うわ、うまい」

「よかった!これは自信あったんです」

「なんつーか…予想外。お前って料理出来るんだ?」

「出来ますよ!こう見えて長女だし一人暮らしだし。あ、それ食べ終わったら薬のんで着替えてくださいね」

「で、冷えピタ?」

「その通りです」


目を合わせて笑いあう。

朝田さんは次々とお粥を口に運んで、キレイに平らげてくれた。

用意しておいた薬と水を手渡すと、グイッと飲み込んだ。


「汗かいてるんでシャワー浴びたいとこですけど風邪引いてるんで、着替えるだけにしといたほうが良さそうですね」

「ああ」


そして朝田さんは私の目の前でスウェットを脱ぎ始めたので、慌てて立ち上がった。


「ま、待って!私向こうの部屋にいますから終わったら呼んでくださいっ」

「なんだ、出て行かないから見たいのかと思った」

「ばかっ!」


部屋を出て寝室のドアを閉める。
無防備だ。完全に装備がすべて外されている。
私ばっかりドキドキさせられて振り回されて少し悔しい。
だけどそれをちょっと嬉しいと思っている私も、多分病気だ。


「…なあ」


閉められたドアの向こうから声がした。


「はい?」

「あの、さ…こないだの男…」

「えっ」




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