甘い快感の誘惑
翌日
 あの後すぐにママは外で車を止めているという助手の女の人共に出発してしまい、私はそこからその人と一言も口を利くことなく、ベッドに潜り込んだ。


 こういう時、私が人見知りじゃなかったら。そう思う事しきりである。


 そして翌日。


 私は少なからず緊張していたのか、土曜日だというのにも関わらず、六時半には目がすっかり覚めていた。
 全く疲労感が取れている気がしない。


「ま、隣の部屋で男の人が寝てるから……寝られるわけないよ」


 誰に言うでもなく呟き、私はベッドを降りる。そして、一階へと続く階段を降りる。
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