少女Fの思惑

じゅーろく

「ね、小野くんってでかいね」
「小野?そうだね、180越えてるし」
「それに比べて渚くんは小さいよね」
「渚かわいいよねー」
「え、まさかそっちの気が…」
「無いからね」
小野くんと渚くんは隣のクラスの男子。涼の友達らしいんだけど凸凹コンビとして有名なので人の名前を覚えるのが苦手な私もすぐに覚えられた。
今は廊下で話している涼を含む3人を教室から晴生とぼーっとみているところだ。ちなみに夕はトイレ。多分もうすぐ帰ってくるだろう。
「じゃあさ、晴生は彼氏作んないの?」
「え、ふざけてるんだよね?それ、ふざけてるんだよね?」
「間違えた、彼女つくんないの?」
「光がなってくれるの?」
「ならねぇよ」
「じゃあ光は彼氏つくんねぇの?」
「つくんないよ」
「つまんねぇー」
「知るか。…あ、夕」
「涼…っていうより凸凹コンビと話してるね」
「うっわ、コミュ力高っ。もう肩組んでる」
「涼と夕のコミュ力すごいよねー」
「晴生も見習いなよ」
「それをいうなら光でしょ」
「うっせ」



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