Bad Voice
「中学の頃俺は、大阪に住んでて大阪の中学で春馬って奴と友達になって
俺はあいつの事を、はまって呼んでて
あいつは俺の事をゆーくんって呼んでくれててめっちゃ仲良くなってて
ある日俺が入院することになって一週間位学校を休んでて
でも、入院するとかはまに言ってなくて
先生にもなんか恥ずかしいからって
誰にも言うなって言ってあって、
退院して、教室に入ったとき俺の目に入ったのは
イジメられてた、はまだった
バケツの水を頭からかけられてて」


「その時祐輝は、止めなかったの?」

拓弥が、険しい表情できいてきた


「その時はすぐにイジメてた奴らが逃げて
その後に大丈夫なのかよって、声かけたら
はまが、俺に裏切り者って言ったんだ
多分はまはイジメられてた間俺が学校に
来てなかったから俺がいじめてた奴らに加担したんだって思ったんだと思う」


「それで、どうなったの?そんな位であの女の子あんなに怒らないでしょ?」

祐亮が、首をかしげながら俺に聞いてきた ので、俺は話し続けた

「それから、そのイジメの主犯がはまを、孤立させようと思ったらしくって
俺にイジメを強要してきた」

「祐輝は、それを承諾したのか!?」

凌雅は、少し驚いた様子だった

「もちろん、承諾なんてしてなかった
でも、はまの、勘違いから俺達の仲
ぎくしゃくしちゃってて
ちゃんと話そうと思ってはまを屋上に呼んだ
その後すべてを話して
俺たちは仲直りした
後できいた話だとその主犯のカバンを蹴ったとか蹴ってないとかで、揉めたらしい」


「そんな、ことでイジメなんかになるんか」

晃介は、一人で納得していた。

「え?ハッピーエンドじゃないの?」

拓弥が、笑っていた

「いや、終わりじゃない」

そういって、俺はまたしゃべり出した

「2人で教室に戻るために階段を降りてたら俺がいきなり誰かに押されたんだ
はまは、俺の前を歩いてたから
俺がはまを押す形になったんだ
2人で階段を最後まで転がってそっからの意識はあんまりなくて」

「あ!それで、祐輝は足を…」

凌雅が納得したように言った

俺は無言で頷き
話を続けた

「はまは、ピアニストを目指してて
凄くうまかった
でも、怪我のせいでもう指が一生動かない
って言われたらしくって
俺も入院してたんだけど車椅子で先に退院
それから少したってから
はまは、おれに電話をかけてきて」


「お前が俺をこんな風にした俺はもうピアニストにはなれない。学校でもイジメられて
ピアノだって、もう弾けない
生きてる意味なんてない」

< 14 / 55 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop