クールな彼の溺愛注意報
うちの高校で有名な、
女子からの人気ナンバー1という称号を持つ二宮葵衣(にのみやあおい)くんが
どうしてここにいるの!?
「ななな、なんで……っ」
「なんでって……もしかして聞いてない?」
ふるえる声のあたしとは対照的に、とても落ち着いている彼。
ま、まさか。いやそんなまさか。
あり得ないと否定を繰り返しつつ、あたしは彼に「な、なにを……?」と慎重にたずねた。
「俺、今日からこの家に住まわせてもらうことになったから」
当然のように言い放った彼の言葉は、
あたしがあり得ないと否定を繰り返した答え、そのものだった。
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