《大.落》♥ やらかしちまって!〜眠り姫★


ーーーくそお。歩、本気すぎるだろ。




パーティーに来る前に、秀馬は歩に電話していた。

ひとつは、原宿店の店長を歩じゃない他の人にやらせると最終的には決まったことを伝える為だった。

もう一つは、一子には手を出さないという約束を守れなくなったことに対する謝罪と戦線布告。


歩は「秀馬さん、ひどいっすよ」と落ち込んでしまった。


「原宿店には、山口の方が適任だとする声が上がってな。すまない。もちろん、歩には他の店の店長をやってもらいたいんだ」

「どこの店ですか」

「川崎店だ」

「川崎? 耕三さんの店っすよね? 耕三さんは、どっか行くんすか? わあ、まじ無いっすよ。俺……原宿店しかありえないっすから」

歩は、妙に原宿にこだわっていた。
たんに聞いた感じが原宿店のほうがいいってだけのこだわりだ。

「山口は、寝たきりの親と同居してるだろ? 川崎店だと場所的に通うのが不便なんだ。その辺りを考えるとだな……」

一子のこともあるせいで、歩は全く秀馬の考えを聞くつもりを無くなってしまったようだった。
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