気づいたら……♡♡
先生に見送られ俺は学校を後にした。

そして、父さんの働く大学病院に連れてこられた。

「じゃあ、おれは医局に用事があるから優斗は、受付して待ってなさい。すぐに行くからな」

「おぉ、わかった」

そして、父さんと別れ外来の受付を済ませた。

順番を呼ばれるのを待っていると、朝愛美を送ってきた男にそっくりな人が白衣を着て歩いてくる。

その男は俺の目の前を通り過ぎていく。

そして、どこかへ行ってしまった。

でも、どうしてもその男のことが知りたかった。

気づけば足が動いていた。そして、俺は走った。でも、だんだん目の前が暗くなってきて足がフラフラするのがわかる。

バンッ

冷たい床に倒れてしまったのだろう。
目の前まで来ていたのに追いつけなかったことがショックだった。


薄れていく意識の中でそんな事を考えていた。
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